遠い距離


「……本当に俺の勝手な私情なんです…だから…感謝なんてとんでもないんです。

――…どうかお幸せに。」




俺はそう話して病院から出た。



――…もうクタクタだった。



勝手に割り込んで、しかも勝手に恋をしてしまったのに……


あんなに真っ直ぐにキレイな目でお礼を言われるなんて…思ってなかった。



感謝なんて……望んでない。


今日は早く帰って寝よう。
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