遠い距離


そう思っていたのに、




「よぉ、樹。」




何でお前が居るんだよ…




「何か樹がここに居る気がしてさ。

――なーんてな、本当は血相変えて走ってく樹を見かけたからここで待ってた。」




「海希……」




「話、聞くよ?」




「ノートが無いから…上手く話せないかもしれないぞ?」




「何を今さら。」




そう言って、俺の友達は不適に微笑んだ。
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