遠い距離


「救急車!」

「早く誰か来てくれ!」

「この人意識が無いぞ!」




騒がしく聞こえる人々の荒々しい声は、俺の中ではどこか遠くで聞こえていた。



俺はただ、その場に立ち尽くすことしかできなかった。
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