お星様に願い事
「彼女とかいないの?」
今さらだけど…
彼女がいるのなら私のお願いって凄い迷惑だったよね?
「いないけど…好きな子なら……いる」
照れくさそうに星夜が笑う
きっと、今の星夜の頭の中には"好きな子"がいるんだね
星夜にこんな顔をさせる女の子って…
一体どんな子なんだろう…
「…どんな子?」
「えっ?!…うーん…綺麗な子」
可愛い系じゃなくて、綺麗系なんだ
「いつから好きなの?」
「…高校入ってすぐ位から」
一目惚れだったのかな?
しかも、高校入ってすぐってことは…約1年片思いしてるってこと?
星夜は一途なんだね
いいな…
星夜に想われてる子…
少し羨ましい…
一人でこっそり羨ましがっていると照明が落ちた
プラネタリウムが始まるらしい
暗くなってよかった…
惨めな気持ちを悟られなくて済む
自分で質問しといて
その答えに勝手に落ち込むなんて…
恥ずかし過ぎるよ