お星様に願い事

真っ直ぐな私の気持ちを告げる

そして、暫しの沈黙の後
急に視野が暗くなる

急過ぎて何が起きたか理解するのに時間がかかった
私は現在、星夜の腕の中にスッポリ収まっている
…要は、抱き締められている

耳に届く凄く早い鼓動は私の心臓?
それとも、星夜?


「僕…今なら幸せ過ぎて死ねる」


死なれちゃ困るんだけどな…
でも…


「私も…今なら心臓酷使で死んじゃうかも」


抱き締められてると理解した瞬間から心臓大暴れ
穂士とは、こんなことしなかったからな…
遠距離恋愛だったしね

過去の恋愛を振り返っていると、星夜が小さな声で聞いてきた


「穂士君にこうされた時とどっちがドキドキ激しい?」


そんなの決まってるでしょ


「星夜だよ。ってゆうか、穂士とこうしたことないし…」


事実を伝えると星夜が驚いた様に体を少し離して私を見る


「え、それ本当?」

「うん、抱き合うどころか…キスさえしたことない」


ってゆうか、穂士と恋人らしいこと何もしてない気がする
デートだって告白したその日に放課後デートしただけだったし…

今思えば…あれは付き合ってるって言えたのかな?
まぁ…いっか終わったことだしね








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