お星様に願い事
「はい、描けた」
しばらくして星夜がスケッチブックを差し出してきた
そして、ソレを覗くと…
「誰?この美女」
「美空」
繊細な線で描かれた美女
これが私?!
「星夜…眼科に行ったほうが…」
「僕の目にはこう見えてる。黙ってれば綺麗。笑えば可愛い。僕の美空」
"僕の美空"
照れもせずに笑顔で言う星夜
言われた私のほうが恥ずかしくなる
「さて、もう遅いし帰ろう!送るよ美空」
「うん…」
差し出された手を握る
指を絡めて恋人繋ぎ
"私に彼氏をください"
"私を優しく包みこんでくれるような優しい彼を…"
私の馬鹿なお願いが叶った
偶然?必然?
どっちでもいい…
お星様が叶えてくれたこの恋
どうか、ずっと続きますように…
end