好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
ボロボロのアパートの一階の隅の部屋。


その部屋が騒がしい…


ドアの外で秀くんが止まった。


「俺らは此処にいるぞ。」


ドアは閉まってたけど…
窓が開いていて中がバッチリ見えた。



私が目にした光景…



「さあ、どうする。
金払うのか払わねーのか。どっちなんだ?あ゛ッッ!」


ドンッッ


と音と共に、まさくんが…


おじさんを突き飛ばした。


見たことない、顔…

低い声…


カタカタ震えるような
冷たい表情…



まさくんの裏の顔。



「俺等の仕事の1つ。
借金の集金。ま、悪い方のだけどね。」


秀ちゃんの説明もあまり
耳に入らなかった。



だってまさくんが怖い…



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