好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
屋上の扉を開けると、
案の定、桜とノエルがいた。



「おかえりー♪翼。
その様子じゃ、やっぱり断ったんだね。」


「当たり前でしょ。」


「つか、よくもまあ
お前みたいなチビギャルがモテるよな~。桜のが可愛いし…」



チビギャルって何よ!



「桜依存症め…」


まったく!バカノエル。



「依存して何がわりい…。つうかよ…何でこんなにコクられてんのに、断るんだ?」



「勿論、好きな人がいるからよ。」




いつの間にか好きになってた人。



「その、好きなやつって
雅彦さん!?」


「え!?ち…違うわよ…」


え~何でノエルが知ってるの…。

桜となっちゃんとクレハ姉ちゃんしか知らないはず…


まさか…桜がノエルに言ったの!?


桜をギロリと見ると、ふるふると首を振っていた。



「お前、わかりやすいからな。」



そんなにわかりすいかな~


「ノエル、言ったらぶっ殺すからね。」


ノエルにバレてしまった。




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