好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
で、とりあえず
お嬢が暮らしているアパートに来たわけだけど…


「で、どうするよ。」


「産む…産みたいよ。」


「生半可な気持ちだったら、おろせ。大学だってあんだぞ。それに、小田の跡取りができ婚なんてそう、受け入れてもらえねえ。
辛い思いするかもしれねえんだぞ!」



「わかってる。
それでも、産みたい。」



「もしも、もしもだ。
爽やか野郎がびびって逃げたらどうすんだ?」


「それでも、私は育てるよ。この子を絶対幸せにする!」



そう言ったお嬢の顔。




不思議だな~



たった今、気づいたのに
母親みたいな顔してる。




「じゃあ、俺も協力してやる。あ~組長宥めんの大変そうだな~」


俺らの誰か絶対傷物になる…



まあ、大事なお嬢だからな。



一番は翼だけど



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