好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
っつうわけで…


「なんで、アンタが家にいるんだよ。」


大学から帰ってきた爽やか野郎。


涼しい顔して、口が悪い。


だから気に入らねーんだ。


「なんでって、お前に話があんだよ。」


「俺に?夏月どーゆうこと!?」


「あのね、風雅。
大事な話があるの。」



「別れ話?なら聞かないよ。聞きたくない。」


「いや、そうじゃなくて…その…」



「……。」



「……。」



おい、おい…。



お互いだんまりかよ…





お嬢が自分で言うから
側にいてっ言ったのに…




空気重…




しまいには、お嬢が俺に助けを求めてきた。




全く…



俺は今、翼のメールに集中したいのに…


《今日は、急用で会えねーんだ。ごめん!》


ってメールしたら


《そっかあ…
残念だな。浮気とかじゃないよね!?》


だって。



可愛いな~つ~ちゃん。



浮気なんかするわけねーし!


そんなにはまってんのか~俺に…



ムフフ…



あ~会いてえ~。




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