好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
放課後、今日は桜たちがデートだから1人で帰る。



家に帰る前に私はある場所へ向かった。






桜ん家とは真逆の、
日本風の大きな家。



『飛龍組』と書かれた札がある。



幼なじみのなっちゃんの家。


なっちゃん家は、飛龍組っていうヤクザのお仕事をしている。

私のお祖父ちゃんも池上組をやっていて、叔父の聖夜くんも池上組。


そんな池上組と飛龍組は、兄弟みたいな組なんだって。


ちなみに、なっちゃんのパパ、皐月くん、ママの真夏ちゃんも私のパパ、ママと仲良しなの。



幼い時からよく遊びに来ているから、黒いスーツのお兄さんたちとは顔見知り。


「翼、お帰り~」


「ただいまあ~。」



勝手に上がって、
リビングに行く。


「真夏ちゃん、遊びに来たよ。」


真夏がリビングにいた。



「翼、いらっしゃい。」


「まさくんは?」



「雅彦ならもうすぐ帰ってくるんじゃないかな~。」


私がここに来る理由。



好きな人がいるから。





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