好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
「待て!くそガキ~!」



はぁっ


はぁっ…


とにかく夢中で、
狭い路地に入った。



でもここ…




私はバカだ。



目の前は…壁。



「はぁっはぁっ…
チョロチョロすんじゃねー。さぁ、つばさちゃん俺らと一緒に来てもらおうか。」


赤メッシュの男がジリジリ詰め寄る。



ヤバイ…



かなりヤバイ…



せめての抵抗で…


バコっと男を叩いた…



が、私の力なんて叶うはずもなく…



「あんまり、大人をなめんなよ…」


そう呟いた瞬間…


口を塞がれた。



何…この臭い…



ふわふわと体が宙に浮かんだ感じ…



しだいに目の前がぼやけてきた…



「…うっ…」



―――――。



―――――――。





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