好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
―――――。



―――――――。



「…ろ。起きろよ。」


誰かが呼んだ声で目が覚めた。



!!!

どうやら、私拉致られたみたいね。

手も足も拘束されてる。



大ピンチ…


見知らぬ景色で体を起こす。



けど…



思うように動かず、
また倒れてしまう。



ここは…ビルの中?



廃墟のビルみたいで、
辺りは何もない。

あるのは、段ボールと
テーブル…


私が寝ているボロいソファーだけ。



そして、


ツカツカとハイヒールの音が近づいてきて
私の目の前で止まった。


ぐいっと腕を掴み私を起こす。


視線を上にあげると…



「久しぶり♪つ・ば・さちゃん。」



不気味な笑みを浮かべ
楽しそうに私の名前を呼ぶ人…


「お姉さん…」



まさくんと関係があった人。



ファミレスで会った以来
何も関係なかったけど…



「名前言ってなかったわね。絵美華よ。」


「絵美華さん…
どういうつもりですか?」



「どういうって…
アタシの雅彦につきまとうから始末してあげるの。




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