好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
ギュッと目をつぶって
耐えていると…




ダンッッ!!



激しい音をたて、
ドアが吹き飛んだ。



それと同時に男の動きが止まる。



そして私も目をパッと開く。




そこに居たのは…



大好きなまさくん。




「テメェ…コイツの男だな。」



「あぁ。
よくも俺の翼に傷つけてくれたな…」



「俺の翼だと!?
この女は今日から俺等犬真のもんだ。」




いつの間にか、まさくんは男たちに囲まれていた。



「まさくん!逃げて!」


「翼!少し目、瞑ってて。」


ふっと優しい笑みを浮かべたあと、いつかみた怖いまさくんの顔をみた。




『ブチキレたら人を殺しかねない。だからチビが支えてやって。』



秀ちゃんが前に言ってた言葉がふと頭によぎった。



だから、目を開けてちゃんと見ていた。




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