好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
雅彦


あれから、聖夜さんと会長が犬真たちと話をつけた。



俺を撃った奴は、殺人ミスイで塀の中。



組長と皐月さんは、
すぐに俺を病院へ運んでくれた。



運よく、撃たれた場所が腕だったから、命は救われた。




ただ…



「雅彦…悪かった。」


仁さんが俺に謝る。



「何、言ってるんすか?
今回の件は、俺が悪いんすよ。それに…翼を守るためなら命くらい対したことないって約束したでしょ?」



「ったく!雅彦…」



仁さんは、優しく笑みを漏らした。



「雅彦、しばらく入院だそうだから、たまに顔出すからな。」



「組長!ありがとうございます。仁さん、翼にはこのこと内緒にしてください。」



俺の右腕、切断しちまったんだ。

当たった場所が悪く、
それしかなかったんだと。


半分しかないらしい…



だから、余計な心配させたくねーんだ。


翼は、俺が撃たれた瞬間気を失い、今もショックを受けて混乱しているらしい。



だから、俺が生きていることだけ伝えてもらう。



退院するまで…我慢だな!




< 156 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop