好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
お風呂からあがってリビングに行くと、パパがソファーから手招きしていた。



「何?パパ…」



「やっと元の翼に戻ったみたいだな~。」


ムニ~っとほっぺたを引っ張られた。



「む~いふぁ~いッッ…」



「お前の笑った顔が、
雅彦にとっちゃ一番の支えになるんだよ。」



「え…?」



「翼がしみったれた顔してたら、余計雅彦だって辛くなるんだ。翼を守るために雅彦は助けたんだ。だからあんまりさ、自分のせいでって考えない方がいいぞ。」



そうか。



私はバカだ。


余計まさくんを苦しめてたんだね。




「雅彦の側にいて、いつもどーりこの可愛い笑顔を向けてやるのがお前の役目なんじゃね?」



パパ…




「パパ…たまにはいいこと言うね♪」



「はあ?俺はいっつもいいこと言ってるぞ!」




「だっていつもエロいことしか言わないも~ん。」




まさくんの気持ち、
考えてあげられなくてごめん。



ねえ、まさくん。




やっぱり、まさくんが好きだから…



だからもう一度やり直そう!





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