好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
「チビ?どうした!?」


俯く私の顔をまさくんが
覗き込んできた。



「別に、何でもないよ?」


本当は、嫉妬してる。


胸がチクチク痛い。



だけど、笑って誤魔化す。



「そ。
ほれこれやる。」


まさくんがくれたもの。



「私、こんな子供じゃないもん…」


ペンギンのぬいぐるみ。



素直に喜びたいけど…


素直じゃない私は…

本当に子供だね。



「なんだよ。さっき可愛いって欲しそうにしてたろ。」


「そうだけど…。」


「ほら、大人しくもらっとけ。」


ぽんっと手渡されたぬいぐるみ…




こんなのが欲しいって、


本当に私は子供だ…




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