好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
プリクラを撮って、
ゲーセンを出て、街をふらついていると…
あ…。
まさくんが女の人と歩いている光景を目にした…
チクリと胸が痛む。
そして、現実を思い知るんだ。
まさくんが…キスをしている。
わかってはいた。
まさくんにはたくさんの女の人がいて…
私より何十倍も綺麗な女の人とキスなんか当たり前にしているって…
この場から去りたいのに、足が動かない。
「翼、行こう。」
桜が気を利かせて私の手を引っ張って歩き出す。
だけどすぐに…
「チビ、桜、何やってんだ?」
まさくんに呼び止められた。
「桜、いこう。」
子供な私は、まさくんと話したくなくて…
歩き出す。
「チビ…待て。」
それをおもいっきり腕を捕まれた。
「何?」
今の私に話しかけないで…
妹ではいられなくなるから。
「……。」
「雅彦~このチビちゃんたち誰?」
まさくんの隣にいた女の人が甘い声でまさくんに聞く。
まるで『私のものよ』と見せつけるように。
その瞬間、現実が突きつけられる。
私には手が届かない人。
「桜~お邪魔みたいだし、行こっか。
ひ~くんの言う通りまさくんは女の人だらけなんだね。」
あ~なんて性格わるいんだろ。
くるりと反対側を見て、
桜を引っ張り立ち去った。
ゲーセンを出て、街をふらついていると…
あ…。
まさくんが女の人と歩いている光景を目にした…
チクリと胸が痛む。
そして、現実を思い知るんだ。
まさくんが…キスをしている。
わかってはいた。
まさくんにはたくさんの女の人がいて…
私より何十倍も綺麗な女の人とキスなんか当たり前にしているって…
この場から去りたいのに、足が動かない。
「翼、行こう。」
桜が気を利かせて私の手を引っ張って歩き出す。
だけどすぐに…
「チビ、桜、何やってんだ?」
まさくんに呼び止められた。
「桜、いこう。」
子供な私は、まさくんと話したくなくて…
歩き出す。
「チビ…待て。」
それをおもいっきり腕を捕まれた。
「何?」
今の私に話しかけないで…
妹ではいられなくなるから。
「……。」
「雅彦~このチビちゃんたち誰?」
まさくんの隣にいた女の人が甘い声でまさくんに聞く。
まるで『私のものよ』と見せつけるように。
その瞬間、現実が突きつけられる。
私には手が届かない人。
「桜~お邪魔みたいだし、行こっか。
ひ~くんの言う通りまさくんは女の人だらけなんだね。」
あ~なんて性格わるいんだろ。
くるりと反対側を見て、
桜を引っ張り立ち去った。