好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
学校に着いて、最近さぼりがちだった授業も今日はちゃんと出た。



昼休み、恭からメール。



《from:恭
 今日、うち来いよ。》


返事は…


《to:恭
わかった、行くね。》



「恭くんからメール?」


「うん。」


「翼、行くの?」


「行く。
だけどね、もう関係きってくる。」


「え?」


「わかったんだ。
どんなに体重ねたって、心は寒いまんまなの。
それに、やっぱり…無理だ。」



「無理って?」



「諦めるなんて無理。
やっぱりまさくんが好き。まさくんにね、おまじないされてわかった。」



「おまじない!?
翼、昨日何があったのよ!」


「フフフっ秘密。」



「はあ?親友に隠し事するの~?」



「と~にかく!やっぱりまさくんに恋をする!」



辛いけど…



やっぱり無理だ。



忘れるなんて無理。




「ま~翼は、恋してるほうがいいよ。」



「え?」


「そりゃさ、片想いで辛いかもしれないけど、翼、まさくんを追っかけてるときいちばん楽しそうだから♪」



確かにね、楽しいことめある。



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