好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん
放課後…。


恭の所にやって来た。



「つ~ちゃん、会いたかった~」


私を部屋に入れるなり抱きつく恭。


「ちょっと…離れてよ。」


「なんだよ。今日はご機嫌斜めだな~」


「あのね、恭…
やっぱりこおゆうの辞める。」


「はあ?」


「勝手だってわかってるけど…」



「好きなやつ、片想いなんだろ?」


「うん…」


「叶わないんだろ?」


「うん…」


「だったらさ、そんなやつより俺でいいじゃん。」



そう言って私の首に顔を埋めてきた。


「ちょっと…恭。
話、聞いてよ。」



「俺、つ~ちゃんが好きになっちゃった…」


「え…?」


「本気だから。
だからさ、俺にしろよ。
叶わないやつより、俺ならつ~ちゃん幸せにする。」


真剣な眼差しに思わずドキっとした。





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