君が笑った
屋上に入り。いつもの場所へ向かおうとした。
しかし  そこには

太陽が彼を包んでいるようで
そう、こういうのを天使っていうのかもしれない

「きれい・・・」

思わず口に出した私に気づいた彼は
こちらを見た

「だれ?」

なんて澄んだ声だろう。

「あの・・・安藤 佐織っていいます」

思わず自己紹介しちゃった。

「そう・・・入ったら?」

笑顔まで綺麗で、私は引き寄せられるように
彼の隣に座った

「いつも・・ここに来ているよね?」

「え?うん」

「僕もここが一番好きなんだ。空に近いから」

「同じ!私もそう。」

「ふふ。一緒なんだね」

「うん」

「僕、斉藤 浩一 16歳」

「私もだよ?何組?」

「僕は3組だよ」

「お隣だね。私は2組なの」

「でも、あまり教室にいないけどね」

「そうなの?」

「生まれつき心臓が悪いんだ」
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