君が笑った
「私も、病気なんだ」

「そうなの?だから白いんだね。太陽の光を浴びたら、天使が迎えに来たのかと思った」

「私も、思ったよ。斉藤君を見たとき」

「あはは!同じじゃん」

そう笑う君は。本当の笑顔だったのかな?

それから、斉藤君と私は一緒に寝転び空を見上げた

「ねぇ。天国ってあるとおもう?」

「・・・あるんじゃない?」

「そっか・・・」

こんなやり取りからお互いが黙った。

「肌寒くなってきたね。帰ろうか」

「うん。」

私と斉藤君は、一緒に帰った。
電車が反対方向とあって、線路を挟みお互いが見合った

「また明日」

そう口ぱくで言う斉藤君に
きっと私は、このとき片思いをしたのかもしれない

長くて綺麗なまつげ。大きな瞳。
整った鼻。さらさらの髪

天使がいたら、きっと彼を言うと思った。
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