青い、碧い、この地(ホシ)球で…
  


「麗華。」


「何?」


 後ろから声を掛けられてイライラしながら振り返る。


「麗華、こっち来い。」


 婚約者がソファーから手を差し伸べる。


「何、どうしたの?」


 言いながら手を取りソファーに座る。


「邪魔するな。」


 恋人の時間を邪魔する婚約者に青年は、注意した。


「なにそれ?」


「ダメだ。2人の時間だろ?」

 抱き締めながら窘める。


「翔琉。誰かがあの2人の背中を押さなくちゃ。解らないの?」


 婚約者を見つめて話す。


  
< 10 / 28 >

この作品をシェア

pagetop