【E】CHERRY【完】
話
「…なぁ」
呼ばれて振り向くと、そこにはアタシと目を合わせようとせずに目を逸らす君。
その自然過ぎる仕草に、ズキンと浮いてしまいそうな程、胸が疼いた。
「ちょっと話したいんだけど…いい?」
「…っえ」
「……だめ、かな?」
少しでもいつもの調子を崩さないようにしているようだけど。
…だめだよ。
そんな風に聞くなんて。
「…いーよ」
アタシは裏庭に向かう君の背中を追って、話を伺う事にした。
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