私と貴方と・・・
第一章

引っ越し

紅葉side


「ねぇ、知ってる?あそこのおうち、今度またすごいお嬢様が来るらしいわよ」

「まぁ、偉そうぶってるのかしら。いやだわ~」


おばさんたちの話声

おばさんたちが話しているのは

今日から私が住むことになっている家のこと


ここら辺ではないような大きな家


引っ越し業者とともに私は現れた

「ほら、あの子よ」

「まぁ!まだ子供なのに・・・」


そんな声が聞こえてきて、業者さんも苦笑いをしている

「いやぁ・・・あまり気にしなくていいと思いますよ」

業者の一人の男が私にそういって微笑む

優しくされて嬉しいのに。

私のくせが出る

「別に、気になんかしてませんよ。近所のおばさんの戯言なんて」

悪態をついてしまう

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