私と貴方と・・・
「・・・はぁ」
私はしゃがんで、その段ボールを持ち上げた
・・・いや、正確には持ち上げようとした
でも、あまりにも重くて私には持ち上げられなかった
「・・・うっ・・・」
力を入れても、持ちあがらない
「・・・はぁ」
私はため息をついて、いったん立ち上がった
すると、突然、男の人が現れて
持ち上げて、トランクの上に乗せてくれた
「・・・」
薄めの茶髪で、前髪を目まで伸ばしていた
「大丈夫でございますか?」
そういって、私に微笑みかける