私と貴方と・・・
そういって、斉藤さんは座った
「・・・斉藤さんも大変ね」
私がそういうと
「何がです?」
「私の執事なんて、いやでしょう?私素直じゃないからみんな嫌がるのよ」
私がそういうと
「私は、自分から旦那様に言ったのです。お嬢様の執事をさせてくださいと」
「え・・・」
私は、父が勝手に頼んだんだと思った
「私は、以前からお嬢様を存じていました。私が予想していたよりもお嬢様はお優しい方ですよ」
「なにいって・・・」
私が優しいなんてバカみたい
「・・・誰が何と言おうが、お嬢様はお優しいです。それに私はお嬢様をほかの方より素直だと思いますよ」
そういって彼は私の手を持った
「だから、こうしてお嬢様の執事になれて私はとてもうれしいのです」
彼は涙を流していた