あなたの幸せ
初恋
父の転勤で
中1だった私は
どがつくほどの田舎から
とんでもない都会に引っ越してきた。
「あいかー!はやくしなさーい!」
「ほ~~い」
そう。私の名前は
上野愛花(うえのあいか)
ドタバタと階段を下りて
私は車にのった。
「転校生を紹介する。
来なさい」
少しこわそうな男の先生に呼ばれて
私はソロソロ教室にはいっていった。
「どうぞ」
「えっと・・・上野愛花です。
すごく田舎からきたので、
色々教えてください。」
こんな感じでいいのかな?
「みんな仲良くしてやれ!」
かるくお辞儀をして私は席についた。
となりの子がかたをたたいてきたのでそちらをみると、
「私の名前は武井美奈実♪
声でないから紙で会話ね★
よろしく!」
声でないんだ・・・。
「うん。よろしく!」
私は笑顔で返事をした。
すごく無邪気で可愛らしい笑顔だった。
次の日私は学校に行くまでの道で迷ってた。
するとうしろから
「昨日転校してきた子でしょ?
俺、柴木竜矢(しばきたつや)!
どうしたの?」
「あ・・・え・・・えっと
道にまよっちゃって。」
「じゃあこっちにおいで♪」
さりげなく私の手を握ってくれた。
一瞬でわかったよ。
この人は絶対いい人だって!
「あいちんってよんでいい?」
あいちんって・・・笑
「うん。いいよ。じゃあ私は
たっくんって呼ぶね。」
「幼稚園以来だな。そんなこといわれるの(笑)」
たっくんとお喋りしていると
すごく楽しくなった。
「って道案内のはずだったのに
お喋りしてたらついちゃったじゃん。」
「本当だ。」
「じゃあ明日もさっきのところにおいで。
一緒にいこ?」
「うん。ありがと。」
毎日たっくんと行く学校は
すごく楽しかった。
たっくんは性格はすごく
男っぽいのに顔は幼くて
かわいらしい顔をしていた。
いつものように学校に行くと、
みなみちゃんが肩をたたいてきた。
「なあに?」
「たっくんのことすきでしょ。」
満面の笑みでそう書かれた紙をわたされた。
「えっ!?うーんわかんない。
でも、嫌いじゃないなっ♪」
するとみなみちゃんは満足した笑顔でうなずいた。
私、たっくんのこと好きなのかな・・・。
私、恋なんてしたことないし・・・。
でもたっくんのこと考えると
すごく胸がキュンってなって、
頭から離れなくなる・・・。
次の日みなみちゃんに
そのことを相談すると、
みなみちゃんは絶対恋だよ。といわれた。
その時みなみちゃんの隣にいた
香奈ちゃんと梨紗ちゃんとも友達になった。
かなちゃんは少しポッチャリしていて
可愛らしい笑顔の子だった。
りさちゃんは女優みたいに美人で
すごく優しい性格だった。