あなたの幸せ

真実

休み時間は
かなちゃんが2組に来てくれる。
「あいかー!!
 ビッグニュース!!
 たつやとりさが別れた!!」
「えっ!?」
あんなに2人ともラブラブだったのに・・・
「それと・・・」
「なに?」
「なんかりさがクラスメイトにはなしてるの聞いたんだけど
 “あいかうざかったからとってみただけ♪
  りさたつやのことなんか全然好きじゃないもん♪
てゆーかたつや病気なんだよね(笑)
余命3ヶ月・・・(笑)”」
ヒド・・・。
てゆーかたっくん病気なの!? 
余命3ヶ月・・・
「かなちゃん人生初だけどなぐってきていいかな?
 あとたっくんとはなしてきたい!!」
「1個目はあたしがしといたから(笑)」
へ???
「もう殴ってきた♪」
みなみちゃんと私同時に拍手・・・
は!そんな場合じゃない!
たっくんのとこ行かなきゃ!!
「じゃあ行ってくるね!!」
 
「たつやくん!!」
「あ・・・あいちん・・・」
「たつやくん癌・・・なの・・・!?」
「別に・・・そうだけどあいちんには
 もう関係ない・・・。」
「でも私たっくんのことまだ・・・」
「お前うざい。
 すきでもないやつに好き好き言われるの
 超めいわく。」
・・・・・・・・・・?
本当にたっくんだよね?
なんでそんなこと言うの?
前のたっくんそんなこと言わなかった・・・
「たっくんどうしたの?
 たっくんもっと優しかったじゃん!」
「お前が好きだった頃のはなしだろ?
 もうお前なんて好きじゃないし・・・」

私はもう我慢できなくなって2組の教室に
戻ってきてしまった。
「私どうすればいいの?
 こんなにたっくんのこと大好きなのに・・・」
「あいかあきらめちゃだめだよ!」
横でみなみちゃんもうなずいてくれた。
「私たっくんに
 “たっくんの病気が治るまでに
たっくんに認められる女になるから
待ってて!”って言ってくる!!」
「うん。それでこそあいかだ!
 うちらはあいかの味方だよ。
 頑張れ!」
「うん。ありがとう!」
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