ホームレスな御曹司…!?
「体、大丈夫?」
「うん…平気…。ごめんね、広樹…」
「時弥とキスした事?」
「うん…」
「謝るくらいなら、ボクにもちょうだいよ?」
「うん…。そうだ、ね…」
「ハハッ。まるで気持ちがこもってないなー。ま、いいか。時弥の事、もう諦めつくでしょ?」
諦める…か…。
元々何も持ってはいなかった。
あたしは近文さんの事何も知らなかったし、もらったキスは何でも持ってるお金持ちのお坊ちゃんのただの気まぐれ。
知らなかったし、始まってもいなかった。
溢れそうだった鍵をかけた引き出しの心も…もう、しぼんじゃった、ね…。
「うん…平気…。ごめんね、広樹…」
「時弥とキスした事?」
「うん…」
「謝るくらいなら、ボクにもちょうだいよ?」
「うん…。そうだ、ね…」
「ハハッ。まるで気持ちがこもってないなー。ま、いいか。時弥の事、もう諦めつくでしょ?」
諦める…か…。
元々何も持ってはいなかった。
あたしは近文さんの事何も知らなかったし、もらったキスは何でも持ってるお金持ちのお坊ちゃんのただの気まぐれ。
知らなかったし、始まってもいなかった。
溢れそうだった鍵をかけた引き出しの心も…もう、しぼんじゃった、ね…。