ホームレスな御曹司…!?
あたしは…。


あたしは広樹に戻らなきゃ。


裏切った唇を、心をちゃんと軌道修正して。


広樹を求められるように、広樹に求めてもらえるように。


「待ってるから」


そう言ってくれた優しい広樹を傷つけないように。


たった今、決心しなきゃ、ね…。


作ってもらったお粥を一さじ。


しょっぱいのはお粥なのか、こぼれる涙のせいなのか、もうそんな事どうでもいい。


あたしは変わる。


自分で踏みにじった心を次へのステップにして。
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