ホームレスな御曹司…!?
繋がるといいね。


気持ちのこもった電話。


あたしは、もう。


頭の中の11ケタに繋がる事はないから…って。


ダメ!ダメ!


あたしには広樹がいるんだもんっ。


忘れなきゃ、ね…この番号…。


「ちーかーちゃんっ!」


「あ、広樹。…見てた?」


「うん」


「いけなかったよ、ね…。自分が作ったからって、勝手にプレゼントしちゃ…」


「いいんじゃない?」


「え?」


「知香ちゃんらしくて」


「…うん。アリガト」


「さて。彼女が最後のお客さん。closeして飲み、行こ?」


「うんっ」
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