ホームレスな御曹司…!?
「まだ欲しい?」


「…ハイ」


そんな知香を見られるのはオレだけ。


途端にオレの心臓はくすぐられる。


オレを振り回す知香がいじらしくて、悔しくて。


だからオレは得意なSっ気を覗かせてしまう。


「ごほうびは後で、な?」


「…イジワル」


知香は真っ赤な顔をして、そっぽを向く。
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