ホームレスな御曹司…!?
「あの…。身分が違うんです…」


「身分…?」


「近文さんはこんなにご立派なお家の御曹司で、あたしの両親はごく普通の公務員、あたしも何の取り柄もないフツーの子です」


「だから?」


「だから…正直、あたしが近文さんにふさわしい結婚相手だとは思えません…」


知香…。


まだそんな事気にして?


オレと別れる気で、ここに…?


「でも、身分なんか越えられるくらいの気持ちは持ってます。あたしは一生、近文さんを支えるだけの愛を誓うつもりで、今日、おじゃまさせていただきました。なので…おつき合いを認めていただけないでしょうか?」
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