ホームレスな御曹司…!?
「りぃ~ん~…。今の日本を変えてよぉー!」
「随分大きく出たね。政治家にでもなれと?」
「あたしの明日の仕事を見つけてくれるなら、何にでも。はぁー…。仕事に生き甲斐なんて求めなきゃ良かった…。夢が大きかった分、失望感がハンパないよ…。うぅ~…」
「だからさぁー、ウチの会社、おいでよ?」
「ん…」
凛の実家は、大手のアパレル。
下着からメンズ、婦人服はもちろん、子供服もプロデュースしている、アパレル業界でもトップクラスの会社を経営。
織田財閥のご令嬢、それがあたしの親友、凛。
そんな凛があたしの急な倒産話に同情して、
「おいでよ」
そう言ってくれるけど。
それに甘えるのは、ちょっと…何か違う気がした。
意地を張ってるとか、業務内容に不満があるとかじゃ、ナイ。
ただ自分で何の努力もしないで友達を使うのは、ズルさだけで友情じゃない。
あたしが明日からめいっぱい自分の手と足でつかまなきゃならないのは、あたしだけの未来。
あたしの仕事。
「随分大きく出たね。政治家にでもなれと?」
「あたしの明日の仕事を見つけてくれるなら、何にでも。はぁー…。仕事に生き甲斐なんて求めなきゃ良かった…。夢が大きかった分、失望感がハンパないよ…。うぅ~…」
「だからさぁー、ウチの会社、おいでよ?」
「ん…」
凛の実家は、大手のアパレル。
下着からメンズ、婦人服はもちろん、子供服もプロデュースしている、アパレル業界でもトップクラスの会社を経営。
織田財閥のご令嬢、それがあたしの親友、凛。
そんな凛があたしの急な倒産話に同情して、
「おいでよ」
そう言ってくれるけど。
それに甘えるのは、ちょっと…何か違う気がした。
意地を張ってるとか、業務内容に不満があるとかじゃ、ナイ。
ただ自分で何の努力もしないで友達を使うのは、ズルさだけで友情じゃない。
あたしが明日からめいっぱい自分の手と足でつかまなきゃならないのは、あたしだけの未来。
あたしの仕事。