ホームレスな御曹司…!?
「大丈夫か?」


「あー…、この子ちょっと…いや、かなり飲み過ぎちゃって」


「オレで良ければ手貸そうか?」


「いえっ!結構です!何とか…なりそうにない、か…」


遠くに聞こえる凛と誰かの声。


横たわったコンクリートの温度と、雪混じりの冷たく頬をなでる風が気持ち良く感じる。


凛のお気に入りの香水とゴミ(?)の匂いがあたしを強く抱いた。


「…ゲボッ!!」


「「ギャーッ!!!」」


あえなく。


───リバース!!
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