誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
私は早速屯所に戻る。

そして準備をする沙織の代わりに夕飯の支度をする。

本当は今すぐ動きたいけれど・・・・

焦っちゃだめだと言い聞かせる。

そして広間でいつものように夕食をみんなで食べる。

だけど沙織だけがいない。

平「あれっ?沙織は?」

左「さあな。俺ちょっと呼んでくるわ。」

そう言って原田さんが立ち上がった瞬間襖がすっとあく。

新「さ、沙織?」

みんなが唖然とした顔で沙織を見つめる。

沙織は綺麗な舞姫のような衣装に身を包んでいた。

「さあ、準備はできたわ。蝶。あなたはこれを。」

そう言ってそっと巫女服を差し出す。

私はなにも言わず頷き着替えるために部屋を出る。

土「おい。いったいなんなんだ?」

歳三が困惑した瞳でこちらを見つめる。

沙「あなたを助けるためよ。」

土「俺を助けるためだって?」

沙「ええ。」

そして私蝶と私がみた夢の内容をみんなに話す。

一「つまりこのままでは副長はしんでしまうという訳だな?」

私はこくんと頷く。
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