誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
土「っ!!」

その場にいた誰もが黙り込む。

沙「わかった?私も行くから。異論は言わせないわ。」

そして沙織は土方さんの横を通り歩き出す。

すると自然と沙織をみんなが避ける。

原田さんでさえも条件反射のようにぱっと体を後ろに引く。

その姿をみて少し悲しそうに微笑む。

「・・・わかったかしら?私は、普通の女の子じゃないのよ。」

そして歩き出す。

その場に残ったのは重い沈黙。

沖「本当に沙織は普通の女の子とは違うんだね。」

ぽつんと沖田さんがつぶやいた言葉に誰も答えない。

蝶「でも、沙織は沙織だよ。」

新「え?蝶いまなんていった?」

蝶「沙織が普通じゃないなら私はもっと普通じゃないよ!みんなそんなことくらいで沙織とすごした時間や思い出を否定するのっ!?」

蝶の悲痛な言葉が夜に響く。
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