誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
言いたいのに声が出ない。
言ったら、また歪ができてしまいそうで怖い。
「土方さんとの愛を諦められる?」
「っ!!」
沙織の問いかけに私はぐっと胸元の布を掴む。
そんなの答えは決まっている。
「私、たとえどんなものを犠牲にしても土方さんとの愛を諦めるなんて、できないよ・・・・」
やっと言えたおもい。
きっと、どんな願いよりも贅沢で身勝手な願い。
だけど、
「あの人の手を離れて歩み未来なんて想像できないの・・・」
そうやっとの気持ちで告げると沙織が優しく微笑み肩に手を置く。
「じゃあ迷わないで。大切な人の手を離しちゃだめよ。」
「・・・・うん・・・・」
「きっと、あなたはこの先幾度も迷うと思うわ。だけど、答えは決まっているの。わかるわね?」
「・・・・土方さんの傍に居たい。それが、私の答え・・・」
「そうよ。歪なんて私がなんとでもしてあげる。だから、答えを見失わないでね。」
「でも、沙織と原田さんの恋は?」
そう尋ねると一瞬驚いた表情をした後、優しい微笑みに戻る。
「さあ。私はあの人のことが好きよ?でも、あの人はこんな私を今も好きでいてくれるのかしらね?」
「大丈夫だよ!きっと!!」
「・・・・変ね。他人の答えはこんなに簡単に見つかるのにどうして自分の答えは見つからないのかしらね?」
そういって途方に暮れる沙織は普通の女の子だ。
言ったら、また歪ができてしまいそうで怖い。
「土方さんとの愛を諦められる?」
「っ!!」
沙織の問いかけに私はぐっと胸元の布を掴む。
そんなの答えは決まっている。
「私、たとえどんなものを犠牲にしても土方さんとの愛を諦めるなんて、できないよ・・・・」
やっと言えたおもい。
きっと、どんな願いよりも贅沢で身勝手な願い。
だけど、
「あの人の手を離れて歩み未来なんて想像できないの・・・」
そうやっとの気持ちで告げると沙織が優しく微笑み肩に手を置く。
「じゃあ迷わないで。大切な人の手を離しちゃだめよ。」
「・・・・うん・・・・」
「きっと、あなたはこの先幾度も迷うと思うわ。だけど、答えは決まっているの。わかるわね?」
「・・・・土方さんの傍に居たい。それが、私の答え・・・」
「そうよ。歪なんて私がなんとでもしてあげる。だから、答えを見失わないでね。」
「でも、沙織と原田さんの恋は?」
そう尋ねると一瞬驚いた表情をした後、優しい微笑みに戻る。
「さあ。私はあの人のことが好きよ?でも、あの人はこんな私を今も好きでいてくれるのかしらね?」
「大丈夫だよ!きっと!!」
「・・・・変ね。他人の答えはこんなに簡単に見つかるのにどうして自分の答えは見つからないのかしらね?」
そういって途方に暮れる沙織は普通の女の子だ。