誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
「それでな、蝶!!」

「はい。」

私はただ今平助君の巡察のお話を聞いています。

「俺がびしっと言ってやったんだ!!」

「そうな・・うっ!!」

私は両手で口を押えて井戸に向かう。

「げほげほっ・・・ふぇっ・・・・」

気持ち悪い・・・・

「おいっ!蝶大丈夫か!?」

平助くんが慌てて追いかけてくる。

「う、うん・・・平気、ごめんねちょっと気持ち悪く・・・ごほごほっ!!」

私はまた気持ち悪くて咳き込む。

「俺誰か呼んでくる!!!」

平助くんが走ってどこかに行くのが見える。

なんだろう・・・・

すごく気持ち悪い。

それに少し寒い。

なんなんだろうこれ・・・・

私はそう思いながらその場にうずくまる。

とりあえず、動いたら吐きそうだった。

「蝶?」

声をかけられてそっと振り向く。
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