誠の紅桜に止まる蝶~番外編~


「今日は祭りだああ!!たくさんのむぞおおおおお!!」

朝から新八さんが激しく浮かれている。

そう。今日は近くの神社でお祭りがある。

7月7日に毎年行われるお祭りだ。

隊士たちもどこなく楽しそうだ。

平「新八うるさいって!ったく本当に朝から元気だよなあ。」

平助くんがしかめ面で新八さんを見る。

一「新八。お前はまず昼の巡察が先だ。浮かれるのはそれからにしてもらいたい。」

新「ったく斉藤はかてえなあ!いいじゃねえか!たまの祭りなんだぜ?楽しみたいじゃねえかよ!!」

するとピシッと広間にするどい音が響く。

見ると扇子で沙織が新八さんの頭を叩いていた。

新「いってえええええ!!」

沙「うるさいわよ新八。少しは周りの迷惑を考えなさい。」

蝶「沙織!!!その衣装綺麗!!!」

沙「ふふっ。ありがとう。神無月家当主として今日のお祭りで神に捧げる舞を舞うことになったのよ。」

沙織はまるで織姫様と言ってもいいようなほど綺麗な恰好をしていた。

沖「へえ、まるで織姫様みたいだね。似合ってるよ。」

沙「それはほめすぎよ。」

そう言って沙織は少し頬を赤らめる。

近「いやあ!本当に綺麗だ!!まるで天女のようだな!!」

近藤さんがうんうんと頷く。
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