誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
新「なあに固いこといってるんだよ!祭りは年に一度しかねえんだぞ!?楽しまなきゃそんじゃねえか!?なあ近藤さん!!」

近「そうだな!たのしまなきゃ損だな!さあ二人も行くぞ!!!」

沖「仕方がない・・・近藤さんに言われたらかなわないよ。」

そういって苦笑いで両手を上げる。

一「そうだな。今日だけは新八のわがままに付き合うとしよう。」

そう言ってみんなで玄関に向かう。

蝶「ふふっ。いってらっしゃいみなさん」

近「すまないね蝶君。われわれだけ祭りに行ってしまって。」

一「なんなら巡察を変わるが?」

蝶「いいえ!せっかくのお祭りなんですよ?楽しんできてください!!」

平「んじゃあ蝶になんか買ってきてやるよ!!楽しみにしててくれよな!!」

新「んじゃ蝶ちゃんいってくるな!!」

そう言ってわいわいと出ていく。

沖「男5人だけで祭りってねえ・・・いい子にしていたらお土産ちゃんと買ってきてあげるよ蝶ちゃん。」

そう言って沖田さんはぽんぽんと私の頭をなでる。

蝶「もうっ!子供扱いしないでくださいよ沖田さん!!」

沖「あははっ!じゃあいってくるね!」

そういって沖田さんはぱたんと扉を閉めて行った。

「はあ・・・・」

正直少し羨ましかった。

私も土方さんとお祭り行きたかったなあ・・・

そんなことを考えていると扉の向こう側に人影が見える。

「おかえりなさ。土方さん。」

私は扉を開けて微笑む。

すると少し驚いたように土方さんがこちらを見る。

「なんだお出迎えか?」

「ふふっ。さっきみなさんを見送ったんですよ。」

「ああ。なるほどな。ただいま蝶。」

そう言って優しく微笑む。
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