誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
「うわあ!!すごい!!!」

そこは人々の笑顔と熱気であふれていた。

小さなお祭り。

だけど

そこには大きな幸せがあふれていた。

「あんまりはしゃいで転ぶんじゃねえぞ?」

「もう!子供扱いしないでくださいよ!!」

「わかったわかった。」

そう言って土方さんはぽんぽんと頭を撫でてくれる。

「さあ、そろそろ舞の時間だ。見に行くか。」

「はいっ!」

私たちは舞の舞台へと向かった。

するとそこにはたくさんの人があふれていた。

みんな沙織の舞を見に来たのだろう。

近「おおっ!歳と蝶君じゃないか!!」

声のする方を見ると近藤さんたちがいた。

私たちはそちらに移動する。

沖「いくら鬼の土方さんでも少しは優しさがあるんですね。」

土「総司てめえ!!」

2人は楽しそうにじゃれていた。

私はそっと原田さんに話しかける。

「原田さん、浮かれていますね。」

「そりゃそうだろ。惚れた女の舞が見れるんだからな。まあ、正直言えば俺以外の男には見せたくないがな。」

「ふふっ、相変わらずですね。」

すこし照れている原田さんに微笑みかける。
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