誠の紅桜に止まる蝶～番外編～

新「おいっ！始まったぞ！！！」

新八さんの大きな声であたりが静まり返る。

すると沙織が舞台の中央に現れる。

その姿は本物の精霊。

シャン　シャン

静寂を包む鈴の音。

そして沙織が舞い始める。

「うわあ・・・・きれい。」

その舞はまさに神にささげるにふさわしい舞だった。

沙織が舞うたびに空気が震え、浄化され行くようだった。

「あっ！空が！！」

誰かが叫んだ声でその場にいた人が一斉に空を向く。

蝶「晴れてる・・・・」

先ほどまで厚い雲に覆われていた夜空は今は晴れて満点の星を見ることができる。

平「すげえ・・・これが沙織の力なのか・・・・」

そして沙織が舞い終える。

その瞬間すごい拍手が鳴り響く。

まるで夢のような時間が過ぎた。

そして人がぞろぞろといなくなる。

しばらくすると沙織が走ってきた。

沙「みんなー！私の舞どうだったー！？」

息を弾ませて微笑む沙織は先ほどの姿はまったく想像できない。