誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
すると優しく歳三さんは微笑んでくれる。
お互いに夜空を見上げる。

満点のよぞら。

それぞれの願いをこめて光る星たち。

織姫様も、愛のことばを交わしていますか?

「歳三さん。」

わたしは少し照れながら呼ぶ。

「なんだ?」

「幸せですね。」

「ああ。」

そして、そっと口づけを交わす。

この夜空に誓います。

来年も、あなたの傍にいます、と。
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