誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
「なんだかお前と出逢った日を思い出すな。」

「ふふっ。そうですね。」

あの日、私たちの運命は始まった。

「あれからもう4年か・・・・」

「ええ。早いですね。」

いろいろなことがありました。

だけどそのたび

あなたとの思い出が増えていきました。

すると土方さんがふわりと私を後ろから抱きしめる。

「なあ蝶。そのままで聞いてくれ。」

「?はい・・・」

「お前と出会ったおかげでいろいろなことがあったよな。」

「そうですね。」

「俺にとって全部がかけがえのない思い出だ。」

「はい。」

「これからも俺の傍で思い出を作っていかねえか?」

「え?何を言ってるんですか。当り前じゃないですか。」

わたしは笑ながら答える。

すると土方さんは少しため息をつく。
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