誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
「まるで夢みたいですね。」

わたしは幸せで涙があふれてくる。

すると土方さんは唇で涙を拭ってくれる。

「夢なんかじゃねえよ。」

「幸せすぎて、この時間がなくなるのが怖いです。」

「ばあか。無くなったりなんかしねえよ。俺がもう二度と離さねえからな」

「はい。」

わたし達は少し桜を見つめる。

時を超えた思いが引き合わせた運命。

その運命の先にあるものそれは

わたしが求めていた愛でした。

土方さんが私の顎をくいっと持ち上げて静かに唇を重ねる。

「この口づけに誓う。俺はお前を一生幸せにするからな」

「もう、十分幸せですよ。」

そう言って私は微笑む。

「じゃあもっと幸せにしてやる。」

「はいっ!」

わたし達は手を握りみんなの元へ歩き出す。

きっと、この先もこの隣のぬくもりがなくなることはないのだろう。

そう、永遠に。

満開に咲き乱れる桜が舞い散る中

思い描く未来はただ一つ。

あなたと、いつまでも笑っていられますように。










~fin~






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