誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
「はいとうちゃーく!座って?」

「あ、はい・・・」

私はそっとその場に座る。

「はい。これ食べて?」

「あ、これ金平糖・・・・」

「よく知ってるね!甘くておいしいからきっと元気出るよ。」

そう言って優しく微笑む沖田さん。

「ありがとうございます。」

私は一粒手に取り口に放り込む。

「甘い・・・・」

優しく甘い味はまるですべての嫌なことを忘れさせてくれるようだった。

「土方さんとまたなんかあったの?」

「えっ!」

「顔に書いてあるよ。」

そう言って沖田さんは私の頬をつんっとつつく。

「なっ!か、書いてないです!!」

「あははっ。冗談だよ。それで?どうしたの?」

私はさっきの出来事を話した。

「あーなるほどねえ。」

沖田さんは楽しそうにつぶやく。

「え?沖田さん原因わかるんですか?」

「うん。すごい簡単なことだよ。」

そう言って自信ありげに沖田さんは頷く。
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