誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
「うそ・・・・うそうそうそっ!!!」

私は泣きながらその場にうずくまる。

「蝶。顔をあげなさい。」

強い声にはっとする。

「未来はね、無限に可能性があるのよ。」

「無限の可能性・・・・?」

「そう。あなたの前に現れた未来の彼女は可能性のうちの1つでしかないの。だけどね、未来は変えられるのよ。」

「え?」

「あなたは、未来を変えたからまた土方歳三の元へ戻れたのでしょう?」

「う、そ・・・・」

「うそじゃないわ。実際にあなたは未来をもう1つ変えているのよ。」

「っ・・・・・・!」

「前を向きなさい。あなたの力は、思いはそんなものなの。」

「私の力・・・・」

「そうよ。本当に土方歳三を愛しているならば目を覚ましなさい。」

そう言うと世界が色づき始める。

私は、またあなたの傍に戻れるのかしら?

目を開けた先にいるのがあなたでありますように。

そんな思いでゆっくりと意識を取り戻した。
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