誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
「おいっ!てめえ蝶に何をした!!」
未来の蝶と名乗る女に肩を押された瞬間蝶は気を失った。
一向に目覚めようとしない。
「夢を見させているのよ。」
「夢?」
総司が不思議そうに聞き返す。
「そうよ。彼女が本来生きるはずだった時間を見させているの。もしも、彼女が夢の世界を望む場合は彼女の体は本来の次代へと戻るわ。」
「っくそっ!」
同じ蝶でも目の前にいる蝶は全然違う。
悲しい瞳をしている。
俺が、未来のお前にそんな顔をさせているのか?
自分の手の中にいる愛おしいものの姿を見る。
「んっ・・・・・」
微かに声が聞こえたと思うと蝶が目を覚ます。
「蝶っ!!」
「うるさいですよ土方さん・・・・」
「っ心配させるなよばかやろう!」
ぎゅうっと強く抱きしめられる。
ああ、この温かさだ。
私は土方さんのぬくもりに安心を覚えた。
「目覚めてしまったのね。」
未来の私がそっと悲しそうに微笑む。
「そのまま現代に戻ればよかったのに。そうすれば、悲しみなんて知らずにすんだのに。」
そう言ってまた見えない涙を流していた。
未来の蝶と名乗る女に肩を押された瞬間蝶は気を失った。
一向に目覚めようとしない。
「夢を見させているのよ。」
「夢?」
総司が不思議そうに聞き返す。
「そうよ。彼女が本来生きるはずだった時間を見させているの。もしも、彼女が夢の世界を望む場合は彼女の体は本来の次代へと戻るわ。」
「っくそっ!」
同じ蝶でも目の前にいる蝶は全然違う。
悲しい瞳をしている。
俺が、未来のお前にそんな顔をさせているのか?
自分の手の中にいる愛おしいものの姿を見る。
「んっ・・・・・」
微かに声が聞こえたと思うと蝶が目を覚ます。
「蝶っ!!」
「うるさいですよ土方さん・・・・」
「っ心配させるなよばかやろう!」
ぎゅうっと強く抱きしめられる。
ああ、この温かさだ。
私は土方さんのぬくもりに安心を覚えた。
「目覚めてしまったのね。」
未来の私がそっと悲しそうに微笑む。
「そのまま現代に戻ればよかったのに。そうすれば、悲しみなんて知らずにすんだのに。」
そう言ってまた見えない涙を流していた。